マドンナの義弟

nicechoice2004-04-28

Joe Henryの新しいアルバム"Tiny Voices"を聴いている。
この人はいわゆるオルタナティヴ・カントリーのような音楽性で一定の評価を得てきたようなのだが、オーネット・コールマンやマーク・リボー、ブラッド・メルドーなどが参加した前作"Scar"、そして今作はジャズ色の濃いアレンジが施されている。
ゲストにはクラリネットのDon BylonやトランペットのRon Milesなど多くのジャズミュージシャンが参加している。ジャズミュージシャンが歌の伴奏をすることは、別に珍しいことではないが、個性の強い演奏にイニシアティヴをとられて、シンガーの持つ世界観が薄くなってしまうケースが多いような気がする。その点、この人の音楽はミュージシャンの個性をいかしながらも、一貫性のある独自の空気感を出すことに成功していると思う。
ボーカルの声質や、リバーブのかかった浮遊感のある音像は、トークトークの後期の作品やマーク・ホリスのソロアルバムを想い起こさせる。トークトークのメンバーとポーティスヘッドのべス・ギボンズ昨年出したアルバムにも似たような雰囲気がある。Joe Henryの方が、やや泥臭くてアメリカっぽいという点では違っているけれども。
Don Bylonのクラリネットもすごくいい。歌のバックで聴くと、リーダー作とはまた違った魅力を感じる。
関係ないけどリチャード・リンクレイタースクール・オブ・ロック、明日からだね。
なんでもジム・オルークが音楽監修だそうで。いつ見に行こうかな。